ブラック企業大賞ノミネート一覧とその受賞理由から見えた3つの問題点

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どうも!

キャンプ場制作ニート成松(@NariShige03)です。

いよいよ今年(2016年)もブラック企業大賞が発表されましたね!!

その結果と理由について考えていきましょう!

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ブラック企業大賞とは?

まず、最初にブラック企業大賞について導入として、簡単に説明させていただきます。

2012年に始まった企画で、

日本で増加する「ブラック企業」について、その「ブラック企業」が生まれる原因や、社会的背景といった問題を幅広く知ってもらうために設けられた機関

「ブラック企業大賞企画委員会」

が運営・管理するものです。

詳しくはこちら

ブラック企業大賞

2016年ブラック企業大賞ノミネート一覧

皆さんご存知だとは思いますが、2016年のブラック企業大賞の受賞企業は、過労死問題が表面化した「電通」でした。

それでは、大賞の受賞は逃したけれど、他のノミネートした企業はどうだったのでしょうか?

ノミネート企業の一覧と一緒にそれぞれの会社のノミネート理由も見ていきたいと思います。

1.株式会社エイジス

あまり聞き覚えのない会社かもしれませんが、エイジスは千葉県千葉市に本社を置く棚卸し代行業者です。JASDAQにも上場している大企業のひとつです。

同社ホームページによると、売上高218億円にも上り、従業員数686名です。

そんなエイジスですが、全国初として今年の5月19日に、不名誉な内容でその名を日本中に知らしめることとなりました。

違法な長時間労働により、厚生労働省によって日本で初めて社名を公開されたのです。

厚生労働省の発表によると、

エイジスは63人もの従業員が月100時間を超えて残業させられており、

ひどいケースでは1ケ月あたり時間外労働が最長で197時間もあったのです。

知らない人も多いかもしれないですが、日本の時間外労働の基準は一か月で45時間以内に定められています。

また、過労死ラインとして時間外労働80時間以上が設定されています。つまり、今回最低でも63人以上の方が過労死ラインを超えて働いていたということです。

詳しくは⇒【ちゃんと知っていますか?】ブラック企業の定義

2.株式会社 電通

こちらは説明せずとも、ノミネート理由についてはニュースでほとんどの方が知っていると思いますが、解説させていただきます。

電通は広告代理店の日本最大手企業です。

ノミネート理由となったのは2015年12月25日。

24歳の新入社員・高橋まつりさんが違法な長時間労働を基に自殺したことがきっかけとなりました。

労働基準監督署の調査で、高橋さんの時間外労働は月に105時間を超えていたことがわかっています。

さらに、彼女が自殺をする前に残した過酷な労働実態を示すツイートも明らかとなり

「はたらきたくない 1日の睡眠時間2時間はレベルが高すぎる。」

彼女の悲痛な叫びが、聞こえるようだ。

これだけではなく、上司からのパワハラが疑われる証拠もあったようです。

また電通では、

13年前に入社2年目の男性社員の自殺

3年前にも30歳の男性社員の過労死

が発生しているのです。

彼らの死があったにもかかわらず、今回の彼女のような被害者が出てしまっている電通は、やはりノミネートに値するブラック企業なのでしょう。

3.株式会社 ドン・キホーテ

激安の殿堂として知らない人はいないだろうディスカウントストアの大手ドン・キホーテ。

どうやら、人件費への予算も激安にしてしまっていたようです。

2016年1月28日にそんなドン・キホーテの実態が発覚した。

東京労働局が従業員に違法な長時間労働をさせたとして、労基法違反容疑で東京地検に書類送検したのだ。

その内容は悲惨なもので、

3か月で415時間45分もの時間外労働をさせたとされている。

休みなしで考えたとして、415.75時間 ÷ 90日 = 約4.6時間

です

また月の休みは労働基準法第35条によって、最低4日以上と定められていので、

これを踏まえると

3か月間の最大労働日数は90-12=78日

よって、毎日の残業時間は

415.75  ÷ 78  = 約5.33時間

時間外労働が毎日5.33時間なので、

週休1日で、毎日13.33時間働いていたと考えられます。

ちなみに残業時間については36協定に定められており

時間外労働の上限は「3か月で120時間」である。

つまり

415.75 – 120 = 295.75時間もの違法残業を行っていたのだ。

なお、ドン・キホーテは東京簡易裁判所から略式命令が出され、罰金50万円を納付しています。

違法に人を働かせて罰金は50万円。

なお、略式命令なので、訴えられた支店長ら8人は不起訴処分なのだから、被害者はたまったもんじゃない。

4.株式会社プリントパック

プリントパックは印刷サービスを行う企業。

この会社では過密労働が続いており、非常に離職率も高い。

少し古いが、2010年の3月に、印刷機に新入社員が巻き込まれて死亡した際には、

会社は、この事件を当初「機械の不具合」と発表していた。

社員の事故死を隠す許せない会社のひとつです。

なお、2013年には労働組合が結成されているが、組合員に対して不当な異動を命じたり、昇給させなかったり、ボーナスの不払いなど不当な扱いを行っている。

当たり前のことだが、労働組合員に対して、不当な扱いをすることは、労働組合法違反であり、憲法の28条や、労働三権を侵害するものです。

憲法28条

「勤労者の団結する権利および団体交渉その他の団体行動をする権利は、これ を保障する」

労働三権

  • 団結権
    労働者がみずからの経済的地位の向上を図るための団体(労働組合)を組織す る権利のことをいいます。
  • 団体交渉権
    団結した労働者がその代表を通じて使用者と労働条件等の問題について交渉す る権利のことをいいます。
  • 争議権
    労働者が、その主張を貫徹するために、結束してそのもつ労働力を引き揚げ、 使用者の業務の運営を阻害することにより、使用者に経済的圧力を加える権利の ことをいいます。

引用元:労働組合法

5.関西電力株式会社

”かんでん”の愛称でしたしまれている電力会社「関西電力株式会社」

そんな大手電力会社では

2016年4月20日、管理職の男性が自殺しているのが見つかった。

この自殺した男性は”管理監督者”という立場であり、労働時間規制が一部適用除外される。

自殺するまでの男性の経緯は

同年1月に1ヶ月の残業時間が100時間を超える

2月には200時間を超え

3月以降は家に帰る時間もなく、ホテルに滞在しながら働いていたという。

労働基準監督署は、この男性の自殺は長時間労働による過労が原因だったとして労災と認定している。

毎日家に帰ることもできずに、働き続けた男性の苦しみは計り知れない。

6.佐川急便株式会社

佐川男子で一世を風靡した同社だが、今年はブラック企業大賞にノミネートすることとなりました。

2010年3月に入社した男性社員が2011年の12月に自殺しました。

原因として考えられているのが、上司からのパワハラによるうつ病である。

自殺した男性は日常的に上司から暴行や嫌がらせを受けていたとされています。

その内容は、

つばをはきかけられたり

エアガンを撃たれたり

と、いじめのような内容。

自殺した彼のスマートフォンには

「色々頑張ってみたけどやっぱりダメでした。

薬を飲んでも、励ましてもらっても、病気の事を訴えても理解してもらえませんでした」

というメモが残っていました。

上司はうつ病を発症し

「退職したい」

と訴える男性に

「そんなの関係ない。迷惑かけられて大変だった」

として、退職を認めず、残務処理をさせていた。

7.サトレストランシステムズ株式会社

サットレストランシステムズは”和食さと”や、”すし半”、”さん天”などの飲食店をFC展開する東証一部企業だ。

同社では、2008年から2015年までに労働基準監督署から18回にわたる指導を受けてきたが、改善されず放置されていた。

そして、2015年12月、過重労働撲滅特別対策班(かとく)が強制捜査に踏み切った。

指導内容としては、違法残業や未払い賃金などである。

この強制捜査によって、15年12月に調査委員会を発足され、その結果

約650人の従業員に対する未払い賃金の総額は4億円に上ったとされる。

なお、未払賃金については全額支払ったようです。

8.宗教法人 仁和寺

唯一の宗教法人で、ノミネートしたのがこちら。

なお、仁和寺の総本山寺院は1994年に世界文化遺産に登録されている。

仁和寺が境内で運営していた「御室会館」の元料理長が、

長時間労働により抑うつ神経症を発症したとして、慰謝料や未払賃金の支払いを求めて提訴し、判決で仁和寺側に合計約4200万円の支払いが命じられた。

男性の勤務は、料理長になってから”管理監督者”として扱われ、

時間外労働が毎月140時間以上、多い月は240時間以上になったという。

さらに、年間勤務日数が356日だというのだから驚きだ。

年間休日が9日しかないなんて、耳を疑いたくなるような話だ。

どうやら、お寺だからといって、労働者には優しくないようだ。

9.ディスグランデ介護株式会社(「茶話本舗」FC企業)

日本の介護現場に多いブラック企業。

その中から、「夜間ケア付き小規模デイサービス」事業でフランチャイズ店舗を受け持つディスグランデ介護株式会社がノミネート。

働いている女性に対して、賃金の未払いや休憩をとらせなかったことが、問題としてあがり、行政から是正勧告が行われた。

この女性を支援する「介護・保育ユニオン」によると、未払い賃金の総額は74万円だ。

介護現場では人手が少なく、

日中も最低人数で業務を行い、休憩ができず、夜勤においては一人勤務のため、仮眠をとることもできなかったようだ。

しかし、給与からは、休憩時間として毎日1時間分きっちりひかれているのだから困ったものだ。

額としては少額であるが、日本が抱える介護現場の問題を知らせるためにも、この会社が選ばれたのだろう。

10.日本郵便株式会社 

民営化されてから、いろいろと問題になっている日本郵便。

2011年12月に勤務していた男性(当時41歳)が心疾患のため急死。

この男性の死因が、上司によるパワハラにあったとされ裁判沙汰になっている。

判決では一部が認められ330万円の支払いが命じられている。

2013年にはさいたま新都心郵便局では飛び降り自殺した社員の妻が

パワハラが原因だったとして提訴し、和解で決着している。

2016年10月に死亡した郵便局課長の遺族が、

部下からのパワハラによる自殺として提訴(裁判中)

このように、日本郵便では、パワハラに関連する裁判事件が頻繁に起こっており、今回のノミネートとなった。

また、日本郵便では自爆営業なども一時期話題になっていましたね。

【ふざけるな】自爆営業は法律違反って知ってますか?

ブラック企業大賞ノミネート一覧からわかること

2016年のブラック企業大賞ノミネート企業と、その理由についてみていきましたが、現在の日本が抱えている3つの問題がわかってきました。

1.管理監督者問題

関西電力と、仁和寺での問題に関連するキーワードとして

管理監督者があげられます。

管理監督者とは

経営の管理者的立場にある者であり、労働時間や休憩、休日についての規制を超えて活動しなければならないという事業経営上の必要から労働時間などの適用除外が認められるものです。
引用元:管理監督者の労働時間適用除外

つまり、

監督者なんだから、休まず制限なく働きなさいよ。

っというぶったまげた内容です。

しかし、勘違いしてはならないのは

管理監督者であっても、労働基準法は適用されるということです。

つまり、労働基準法に定められる、年次有給休暇や解雇、災害補償については一般の労働者と同等に扱われるということです。

また、この問題として

実態に即していない(管理者としての業務を行っていない)にもかかわらず、労働時間の制限だけを外され、違法に働かされているケースも多いようです。

2.労働基準法違反に対する罰則問題

これは、ドン・キホーテで発生した問題に関してですが、違法労働をさせていたとしても、略式起訴され罰金は50万円で済まされている問題。

労働基準法は、すべての労働者が、労働条件を結ぶ際に、守られるべき基準を示す法律である。

しかし、その基準を守らなかったとしても、少額の罰金刑のみなのである。

実際に労働基準法と罰則に関して少し紹介したい。

30万円以下の罰金

以下はすべて、30万円以下の罰金または6か月以下の懲役になるケース。

労働基準法第32条 労働時間

一日に8時間、一週間に40時間を超えて残業させてはならない

労働基準法第34条 休憩

連続勤務をさせる場合は6時間に45分、8時間で1時間の休憩を与えなければならない。

労働基準法第39条 年次有給休暇

雇入れの日から起算して6ヶ月間継続勤務し、全労働日の8割以上出勤した労働者に対し、10日間の有給休暇を与えなければならない。

違法に残業させても、休憩を与えなくても、有給を与えなくても、、、

これらすべての罰則はたったの30万円以下なのだ。

いかに、労働者が守られていないかわかってもらえるのではないだろうか。

3.パワハラ問題

近年になって〇〇・ハラスメントという言葉は急速に浸透してきているが、

その中でも、労働者の中であげられるのが、パワーハラスメント。略してパワハラである。

ノミネート企業の中では、佐川急便と日本郵便であげられているが、

こうしたパワハラは現在の日本では、ごく日常的に行われてしまっている。

佐川急便の件では、上司が退職させなかったとあるが、退職する権利は労働者にあり、労働者が辞めることを、会社側や上司が制限することはできない。

【まだ退職願で消耗してるの?】退職したいなら退職届を書きましょう!

しかし、日常的なパワハラによって精神疾患に陥った場合は、判断力も失われることだろう。

正しい情報を持ち、問題に立ち向かうだけではなく、その場所から逃げることも必要な場合もあるだろう。

まさに、”逃げるは恥だが役に立つ”である。

今回のブラック企業大賞企業である電通では、過労死による死者が出ている。

「このままでは会社に忙殺されてしまう。」

そんなことを思っている人も多いだろうし、実際にそういった社会になってしまっているということだ。

こうなってしまった以上、被害者になる前に、逃げることを考えてみてもいいのかもしれない。

ブラック企業大賞の感想

さて、ここまでブラック企業大賞受賞企業を見てきましたが、

正直なところ、ブラック企業大賞を受賞した企業以上にひどい労働環境の会社も多いことでしょう!!

それでも働く日本人。

ほんとみんながんばりすぎじゃないですか?

あなたが辞めたって会社はつぶれないし、会社を辞めてすぐに死ななきゃいけないわけじゃないと思うんですよ。

関連記事⇒なんで死ぬまで働くの?過労死自殺が起きることへの素直な疑問

だからブラック企業で働いている人に、辞める勇気を持って欲しいなって思います。

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