ども!
キャンプ場制作ニートの成松(@NariShige03)です!
遂に厚生労働省がブラック企業の実名を公表した!?
というニュースが舞い込んできたので、詳細について調べてまとめたいと思います!!
公表の対象となるブラック企業は?
ようやっと名前公表か!! / 他22コメント https://t.co/cwDDXn8920 “厚労省:書類送検“ブラック企業”334件 HPに初公表 – 毎日新聞” https://t.co/6I1xC4sIvS
— なり@キャンプ場制作ニート (@NariShige03) May 10, 2017
さて334件のブラック企業が厚生労働省のHPにて、公表されたということですが、まず気になるのは、公表対象になるブラック企業の基準ですね。
基準は、労働関係法令の違反で書類送検されたかどうかです。
労働関係法令とは??
労働関係法令は、基本的には労働基準法と思ってもらって問題ありません。
労働時間や給与、休日日数などなど労働に関する決まりを定めている法令ですね。
これらに違反しているとして、警察が捜査を行い、その捜査書類を検察に送った場合に
”書類送検”されたということになります。
書類送検されても、不起訴の場合もありますし、起訴される場合もあります。
書類送検される=起訴できるだけの証拠がある
ということですので、
今回、書類送検された会社の実名を公表するにいたったのでしょう。
今回公表されたブラック企業は全部で334件
今回、厚生労働省のホームページ内で実名を公表された会社は全部で334件に上ります。
また対象となったのは2016年10月〜2017年3月の6ヶ月間に、書類送検された会社です。
半年間で334件が書類送検されるって異常じゃないですか?
これが日本の労働環境の現実ですね。
今回、公表されたブラック企業の中には、昨年のブラック企業大賞を受賞した電通も入っています。
他にも、
三菱電機(株) 情報技術 総合研究所や、日本郵便(株) 新大阪郵 便局、ヤマト運輸(株) 神戸深 江支店、森永乳業(株) 神戸工場、などの有名企業も見受けられます。
一覧はこちらから
なお、こちらのリストについては、毎月更新・1年間の掲載が決まっています。
全国の送検事案及び局長指導事案をとりまとめ、毎月定期に 本省のホームページに掲載するものとする。
掲載期間は、公表日から概ね1年間とし、公表日から1年が経過し最初に到来 する月末にホームページから削除するものとする。
ブラック企業の違反事例
今回、実名が公表されたブラック企業について掲載されている内容は
となっています。
実際に、どういった事案が発生していたのかを知ることができるのはいいですね!
今回、公表された会社の中から、どういった労働法違反があったのかいくつか例を紹介したいと思います。
労働者の安全面に関する違反事例
公開されたリストを見ると、労働安全衛生法についての違反で公表されることとなったブラック企業も多い。
優秀塗装(株)
⇒橋梁に設置されたつり足場上に安全な 通路を設けていなかったこと
(株)丸建興業
⇒移動式クレーンで作業を行うに当た り、ワイヤロープで1箇所に玉掛けし た荷の下に労働者を立ち入らせたもの
(株)順行インターナショ ナル
⇒高さ約3mの解体中の建屋の2階部分 で、安全帯等を使用させずに労働者に 作業を行わせたもの
こういった事例は特に、実際に事故が発生してから発覚するものが多い。
安全管理上決まっていても、現場段階で徹底されていなかったりしている現状が見て取れる。
こういった労働安全衛生法違反企業は、従業員の安全を守らない企業です。
自分の身体を守るためにも、安全への意識の低い企業には要注意ですね。
長時間労働に関する違反事例
ブラック企業で一番話題になるのが、長時間労働。過労死に繋がる恐れのある違法労働をしている企業はまだまだ多いのが現状です。
ちなみに、長時間労働については労働基準法第32条で一ヶ月の上限は45時間と決められています。
(株)コノミヤ
⇒労働者4名に、36協定の延長時間を超 える違法な時間外労働を行わせたもの
諸星運輸(株) 岸和田営 業所
⇒労働者1名に、36協定の締結・届出な く、違法な時間外労働を行わせたもの
長時間労働は、肉体以上に精神にダメージを与えるものです。
精神が壊されないように要注意。。。
賃金未払いに関する違反事例
賃金の未払いや、最低賃金以下で雇っていた企業です。
労働者の立場が弱いことを良いことに、不払いをしているようなブラック企業は最低です。
(株)ナイキシステム
⇒労働者10名に2か月間の定期賃金合計 約1,349万円を支払わなかったもの
ソーイング i
⇒外国人技能実習生6名に3か月間、所 定賃金の一部(総額約251万円)を所 定支払日に支払わなかったもの
富士見高原リゾート(株)
⇒労働者に対し、1か月間の深夜労働に 対する割増賃金を支払わなかったもの
時間外労働や、深夜手当てなどの割増賃金について、労働者が無知だと支払われないケースもありますので、割増賃金について最低限の知識は身につけておいた方がいいでしょう。
ちなみに残業代については基本時給×1.25倍以上というのが労働基準法によって定められています。
虚偽申告に関する違反事例
労働基準法違反が発覚するのを防ぐために、虚偽申告をするという悪徳なブラック企業もいるようです。
労働基準監督署の監査があっても、虚偽の申告が行われるかもしれないと考えると、恐ろしいですね。
(株)富士タクシー
⇒労働基準監督官から臨検監督を受けた 際に、虚偽の記載をした日報及び点呼 簿を提出したもの
(医)ゆりかご
⇒労働基準監督署長に対し、労働者の労 働時間の記録について虚偽の報告をし たもの
(株)ニッショー
⇒約300日間の休業を要する労働災害が 発生したのに、休業3日とした虚偽の 労働者死傷病報告を提出したもの
ブラック企業をなくすために
今回、厚生労働省からブラック企業の実名が公表されることとなりました。
今までは、なかなか実名報道はされることがなく、ブラック企業を外から判断することは難しいと言われていました。
しかし、今回の報道により一部ではありますが、ブラック企業(だと思われる)を発見することができる様になりました。
もしかしたら、公表されたリストの中には、あなたの身近にある会社だったり、使っている製品の製造元だったりするかもしれません。
今回の実名公表で公開される情報を効果的に使えるかどうかは、労働者やユーザー側にかかっています。
日本からブラック企業をなくし、正当な労働環境を手に入れるためにも、今回の公開された情報をフルに活用していきたいものです。
厚生労働省のこれからのブラック企業に対する取締りにも期待ですね!!
最新情報をお届けします
Twitter で成松をフォローしよう!
Follow @NariShige03