成果を出せば報酬交渉も当たり前。日本とヨーロッパの労働の違い【寄稿】

ブラックおすすめ

ども!ナリ(@NariShige03)です!

毎日、ブラック企業に苦しめられている人たちからいろいろな相談を受けている中で、海外の労働環境と日本の労働環境ってどんな違いがあるんだろう!?

そんなことを考えていました。

そんなところになんと・・・スペイン在住のmikaさん(@europe_life15が、素敵な記事を寄稿してくださいました!

日本の労働の当たり前はヨーロッパでは当たり前じゃなくて、こんなにも違いがあるなんて!そう思うこと間違いなしです。

日本とヨーロッパの労働の違いが気になる方は是非、一読ください。

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こんにちは、スペイン在住のmikaです。

わたしは2011年に日本を出てから、スペイン・フランスでの生活を往復しています。

本拠地はスペインで、個人ブログ「スペインに暮らす」(http://europe-life.com/)を運営しています。

私生活で交流のある友人やその配偶者、夫やその家族と話しをしていると、仕事に対しての姿勢にぶつかります。

ぶつかるというより、色んな話しをしているとこのような疑問に繋がります。

  • なぜ家族の時間がちゃんと取れるの?
  • なぜ日本のような飲み歩き文化がないの?
  • なぜ男性も家事育児に積極的なの?
  • なぜ女性の社会進出が進んでるの?

これらの疑問の答えは、必ず同じような考え方に通じていました。

それが「仕事に対する考え方」です。

これと強く結びつく考え方が「家族に対する考え方」でもあるのですが、今回は「仕事に対する考え方」にフォーカスしたいと思います。

今回の記事は、ご自身でも労働問題を多く取り扱っているブログの運営者、成松さんへ寄稿の機会をいただきました。

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ヨーロッパの労働の考え方

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まず前提に、「仕事に対する考え方」の違いは大きいです。

ヨーロッパといっても国が違えば作法も法律も違います。わたしは主にスペイン人、フランス人、イギリス人と話すことが多いのですが、彼ら個人の考えや仕事に対するスタンスなどは日本のそれと大きく違うなと感じます。

これは遡って考えると文化や宗教的な背景も大きいですのですが、日本にはない考え方です。

休みを重視する

これはヨーロッパ諸国に共通して言えることですが、どの国も夏休み・冬休みなどの長期休暇を積極的に取ります。

国によって数日の違いはありますが、1年で取得できる有給休暇は30日~35日前後。もちろん休みを取るのにそれらしい理由をつけたり、口実を作ったりする必要はありません。

有給は労働者の当然の権利なので働いている人全員が同じように休暇を取れますし、それに口出しをしたり嫌味を言われることもありません。

家族を大事にする

ヨーロッパの人たちは家族の絆がとても強いです。

親兄弟や自分のこどもだけでなく、配偶者への配慮も日本と比べるとかなり大きいです。パートナーが具合悪かったら仕事を休んだり遅れてでも、一緒に病院へ付き添ったりする人をよく見かけます。

子どものお迎えにや学校のイベントにもしっかりと顔を出す父親はたくさんいますし、子どものお迎えを交互に分担する両親も決して珍しくありません。

有休を取りやすい環境であることが家族を大事にする行動にも繋がっていることと思います。

成果主義

ヨーロッパでは基本的に成果主義です。

日本でありがちな「残業をして頑張ってるところを見せる」というような考えはありません。

「残業する=仕事が遅い」ということになり、自ら仕事ができない人のレッテルを貼ることに繋がるからです。

時間を多く使うことよりも、「少ない時間でより効率的な仕事ができたか」に重きが置かれます。

ヨーロッパの労働環境

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ヨーロッパの働き方は労働環境にも大きく影響されています。日本と異なる考え方がその差を広げているといっても過言ではないと思います。

発言ができる環境

日本では「新卒入社」という世界でも稀に見る制度のおかげで、知識や経験を持たない従業員がたくさん入社してきます。

それに比べヨーロッパでは、新卒入社などというものはありません。

知識と経験こそがモノをいい、新入社員でも周りの従業員に引けを取らないスキルを持っている人は少なくありません。日本で言うところの中途入社に近い感じです。

もともと自分の意見を主張する文化と相まって、入社歴に関係なく自分の意見を臆せず言え、ディスカッションに加わることができるわけです。

そして、知識や経験の深さを携えている人はより責任のある仕事を任せてもらえることになります。それが入社1ヶ月だろうと3年であろうと、実力がモノを言います。

労働時間が短い

ヨーロッパはどの国でも基本的に定時で上がります。

職業によってはどうしてもその日中に終わらせないといけない仕事などはあります。また、1人に仕事が集中しているケースもあります。

夫が携わっているプロジェクトはまさにその類ですが、その場合は残業せざるを得ません。それでも終わったらすぐに帰り、無駄な残業なんてしないのが当たり前の風潮です。

あまりにも1人に仕事が集中していて責任を負う仕事だった場合、それを理由に給料交渉に入る人もいます。そして、これをきっかけに昇格したり昇給する人も少なくありません。

年功序列がない

ヨーロッパでは歳を聞きあう文化はありません。

日本は誰にでも歳を聞きますよね。1つでも年上の人には敬意と尊敬の意を込めた敬語を使うため・・・なのかはわかりませんが、ほぼ初対面に近い人から「おいくつですか?」と聞かれるのはあまりうれしいものではありません。

もともと日本ほど激しい上下社会ではありませんし、前述したようにそもそもヨーロッパでは知識・経験のある人が一目置かれる存在になり得るので、歳を聞く必要がないんですよね。

その人の仕事ぶりが良すぎて「これだけの経験ならそれなりの年なのかな?」と思いきや、会ってみたら30前後の若者だったなんてことも珍しくはありません。

無駄な年功序列が無いということが、仕事の指示やコミュニケーションをスムーズにさせる秘訣なのではと、わたし自身は思っています。

ヨーロッパと日本の違い

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労働者と雇用者の立場が対等

ヨーロッパでは、日本と比べて労働者へのサポートが多いように感じます。

スペインの例を挙げてみると、雇用者(企業)が従業員をクビにすることは容易くありません。労働者の立場を守るためです。

また、「雇用者だから」「従業員だから」という立場の違いで発言できないことというのも、日本に比べると大分少ないです。

従業員だからこそ見える問題もある。それをマネジメント含めた経営層に臆することなく伝えることは、業務の改善・企業の成長に繋がる大事な姿勢だと思います。

この小さな改善案の積み重ねで細かく軌道修正したりルールの改善に努めたり、小回りの効く臨機応変な対応ができるところは、日本でも積極的に取り入れるべきじゃないかと感じますね。

ストライキの多さ

わたしが日本で育ち、大人になって社会に出て、日本を離れるまでの間に「ストライキ」が原因で世の物事が滞ったという話はほとんど記憶していません。たぶん遠い遠い記憶の中に1回・2回とかあったかな?というレベル。

ですが、ヨーロッパでは本当によくストライキが起こります。

特にフランス。またかと思うほど頻繁にストライキをしていますね。飛行機、電車、バスなどがストライキを原因に欠航したり、電車やバスが動いていなかったりすることもしょっちゅうです。

かろうじてストライキしている公共機関が動いていても、通常の1/4程度の本数だったりで国民の足、はたまた旅行客の足に大きな影響を与えています。そんなストライキが年に何度も起こります。

さいごに

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今回の記事では「ヨーロッパと日本の労働に対する違い」をメインに取り上げてみました。

どちらが良くてどちらが悪いということではなく、それぞれのいいところを取り入れながら改善点を模索していく姿勢が大事なのではないかと思います。

これは企業単位だけでなく個人単位でも言えることではないでしょうか。

今後世界における日本の立場は変わってくるし、求められるものも変わってくる。それを柔軟な思考で捉え、臨機応変に自らが変化し、個人単位で変わっていくことができれば、日本でニュースになっているような労働問題にも変化をもたらすことができるのではないかと思います。
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この記事を最後まで読んでくださりありがとうございます。

今後の執筆活動の参考にさせていただきたいので、今回の寄稿に関して感想やご意見などがありましたら、ぜひお聞かせいただきたいと思っています。

メールアドレス「europelife15@gmail.com」までご連絡くださると幸いです。

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みんな知らなかったことばっかりだったんじゃないかな?

成松も気になっていた、ヨーロッパと日本の労働の違いをこの記事を通して改めて実感しました。

でもどっちの働き方がいいとかではなくて、これまでその働き方が育ってきた背景や生まれてきた理由がとても大事な気がします。

いろんな働き方を知ることで、新しい気付きや考え方に出会えることがあるのは嬉しいことです。

mikaさん今回は寄稿していただきありがとうございました。

mikaさんの運営しているブログはこちら

>>スペインに暮らす

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