生活保護なめんなジャンパーの全文を訳したら、主張に問題を感じなかった。

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どうも!

キャンプ場制作ニート成松(@NariShige03)です。

気になるニュースがあったので、今回はそれについて調べて考えていきたいなって思います。

まず、ニュースの全文を見てましょう。気になった点については強調しています。

生活保護受給者の自立支援を担当する神奈川県小田原市の複数の職員が、

「保護なめんな」「不正を罰する」などと、受給者を威圧するような文言を

プリントしたジャンパーを着て各世帯を訪問していたことがわかった。

職員が自費で作ったとみられ、市は16日、不適切だとして使用を中止させた。専門家は「生活困窮者を支えようという感覚が欠如している」と批判している。

市によると、ジャンパーを着ていたのは、生活保護受給世帯を訪問して相談に応じるなどする市生活支援課のケースワーカー。在籍する25人の大半が同じジャンパーを持っていた。

ジャンパーの背面には「我々は正義だ」「不当な利益を得るために我々をだまそうとするならば、あえて言おう。クズである」などの文章が英語で書かれている。

引用元:yahooニュース

生活保護なめんな

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生活保護なめんなジャンパーはなぜ生まれたのか。

今回のニュースの内容は、生活保護受給者の自立支援を行うはずのケースワーカーが着用していたジャンパーが、とても支援を行う側の立場の主張と思えない内容だったというものだろう。

果たして本当にそうなのでしょうか?

今回取り上げられたジャンパーに対してまずは見ていきたいと思います。

生活保護なめんなジャンパーの正確な内容

実際のジャンパーについて、出回っていた画像がこちら

20170117-OYT1I50040-N

出典:goonews

WS000000

出典:テレ朝ニュース

ジャンパーの背中に合った英文を、小さい文字も含めて拾えるだけ拾ってみました。

これが、生活保護なめんなジャンパーの全文です。

SHAT

TEAM HOGO

We are “the justice” and must be justice, so we have to work for odawara.

Finding injustice of them, we chase them and Punish injustice to accomplish the proper execution.

If they try to deceive  us for gaining a profit by injustice ” WE DARE TO SAY, THEY ARE DRESH!”

これを、google 翻訳で訳した結果がこちら

シャット

チーム ホゴ

私たちは「正義」であり、正義でなければならないので、私たちは小田原のために働く必要があります。

彼らの不公平を見つけ、私たちは彼らを追いかけ、適切な処刑を達成するために不公平を罰する。

もし彼らが不当に利益を得るために私たちを騙そうとするならば、私たちは言いたいことを言います、彼らは危険です!

(内容について、英語のできる友人にも聞きましたが、だいたいあってたので、Google翻訳の結果をそのまま載せています)

何か問題のある内容でしょうか?

確かに表現が過激な部分もあり、行政の人間が自分たちを正義だと主張することに違和感は感じますが、このジャンパーの言いたいところは、

不正行為は断固として許さない。

というものですよね。

行政として、厳しくチェックして取り締まる。

当たり前のことではないでしょうか?

それがなぜ、ここまで叩かれることになっているのか疑問ですが、ニュースの表現方法に問題があるように思います。

先ほどのニュースでは取り上げられていませんが、もう少し詳しくこのニュースを調べてみました。すると様々な事実が見つかりました。

生活保護なめんなジャンパーが生まれたきっかけ

まず、この生活保護なめんなジャンパーが生まれたきっかけですが、2007年に発生した

”受給者による、職員切り付け事件”

があったからです。

こういった事件があっても、怯まず屈せず、不正には立ち向かっていく。

そのために設立されたのが TEAM HOGO そして SHAT です。

先ほどのジャンパーのエンブレムの画像にあるSHAT。

20170117-OYT1I50040-N

これの下にはEST-2007と書かれており、これは2007年にSHATが設立されたことを意味しているものです。

このことからも、2007年の切り付け事件をきっかけに、不正受給者に立ち向かうためにSHATが作られたというのも理解してもらえるでしょう。

そして、そのSHATのメンバーのユニフォームとして自主的に作成されたのが今回問題となったジャンパーなのです。

HOGO NAMENNA

とエンブレムに書いてあるのも、不正受給者に向けた言葉として

生活保護課を舐めるな。

生活保護制度を舐めるな。

そういった意味が込められているのではないでしょうか。

生活保護なめんなジャンパーの問題点

こういったっきっかけで生まれることとなった生活保護なめんなジャンパーですが、何が問題だったのでしょうか?

ニュースを読み返してみると、

”「保護なめんな」「不正を罰する」などと、受給者を威圧するような文言”

”専門家は「生活困窮者を支えようという感覚が欠如している」と批判している。”

”「我々は正義だ」「不当な利益を得るために我々をだまそうとするならば、あえて言おう。クズである」などの文章が英語で書かれている。”

こういった部分が、問題視されているように感じます。

それぞれについて見ていきたいと思います。

問題点① 生活保護受給者を威圧するような文言

一つ目として、

「保護なめんな」「不正を罰する」

が威圧的な表現であり、受給者を威圧しているとありますが、

保護なめんなは、エンブレム上部にあったアルファベットで”HOGO NAMENNA”でしょう。

たしかに、言葉足らずの部分があったのかもしれませんが、これについては先ほど解説した通り、

生活保護課を舐めるな。

生活保護制度を舐めるな。

という二重の意味があり、切り付け事件があったことから強気な姿勢を見せたかった意図がうかがえます。

しかし、背景を知らない人からすればなんだか喧嘩腰に感じますし、行政の人間が着用しているものにしては過激に感じますね。

「不正を罰する」

については、日本の生活保護受給の現実が原因として考えられます。

平成23年度のデータでは、不正受給が判明したのは約 3.6 万件、総額約 173 億円でした。

詳しいデータはこちらを参照してください。

生活保護に関する実態調査 結果報告書ー総務省行政評価局ー

また不正受給件数やその総額について、こちらが参考になるかと思います。

WS000006

出典:生活保護制度はどうなっているの? – 日本弁護士連合会

このグラフから読み取れることとして、不正受給の件数は年々増加していること。

不正受給の被害総額も増加し続けていることがわかります。

また、このグラフは、不正受給として発見された件数を示しており、不正受給を行っている正確な人数を示すものではありません。

しかし、年々不正受給件数が増加しているということは、

①不正受給者が増えている

②地方公務員の方々が発見するための努力をしている

この2つが考えられます。

これを踏まえた上で、生活保護費の不正受給者を減らすための工夫として彼らのジャンパーに

「不正を罰する」

とする文言が入ったのではないでしょうか。

生活保護費は公費であり、国民の税金です。

生活保護法第75条第1項にある通り

「国は、政令の定めるところにより、市町村及び都道府県が支弁した保護費、保護施設事務費及び委託事務費の4分の3を負担しなければならない。」

生活保護費の75%は国の負担。

そして残りの25%は市町村が負担しているのです。

今回、彼らのジャンパーに記載されていた内容にあった、

「私たちは小田原のために働く必要があります。」

というのも、こういった部分から来ている内容でしょう。

問題点②「生活困窮者を支えようという感覚が欠如している」

「生活困窮者を支えようという感覚が欠如している」

これは、誰かは知りませんが専門家が言っていた言葉のようで、先ほどのニュース記事内で紹介されていました。

毎回思うんですが、専門家ってつけておけば説得力が増すと思っているんでしょうが、その人がどんな人でどんな思想を持っているのかわからない以上、安易に鵜呑みにしたくないなって。。。

せめてどこの誰なのか書いてほしいね。って思いますよね。

っと話がずれましたが、

「生活困窮者を支えようという感覚が欠如している」

というのについてみていきましょう。

自立支援を行っていた人たちが着用しているのを見て

「支える気がない」

と感じたってことですね。

私は全く、真逆の印象を受けました。

そもそもジャンパーの内容は、

不正受給者は厳正に処罰する。

不正受給は許さない。

であって、自立支援について触れていません。

それなのに、

ジャンパーに不正受給はダメ・絶対!と書いてあったら、自立支援する気がない。

って意味わからなくないですか?

正直、この専門家がなぜそう感じ、批判したのか理解に苦しみます。

むしろ不正受給者がいることで、本当に支援を必要としている人に割けるリソース(人的・金銭的余裕)が減ることは、容易に想像できると思います。

そうならば、

不正受給者は厳正に処罰する。

不正受給は許さない。

こういった主張をしている人たちなら、適正受給者からすれば自分たちを支援する気があるかどうかはわからないにしても、その主張だけで

この人たちには私たちを支える気がないんだ。

なんてことを感じることはないのではないでしょうか?

問題点③ 「我々は正義だ」「不当な利益を得るために我々をだまそうとするならば、あえて言おう。クズである」

これについては英文であるため訳し方によってニュアンスが変わってきますので、難しい部分があるように思います。

訳し方や、表現方法でより皮肉に感じさせることもできるでしょうし、翻訳者の意図が反映されるものなので、原文の意味を正しく示すものではないからです。

しかし、行政側の人間が着用するものに、わざわざ英文で書いているというところには問題があるように感じます。

なぜなら日本語ではなく、英文で書いたのには何かしらの理由があると思われるからです。

内容が不味いと思ったので、英語ならばれないと思った。

単純にデザインとして英語のほうがかっこよかった。

このどちらかだとしても、前者と後者ではかなり状況が変わってきます。

果たして彼らはどういった意図を持って英文での表記を選んだのでしょうか。

生活保護なめんなジャンパー問題の感想と推察

今回の生活保護なめんなジャンパーは、実費制作されているものなので、行政にはできない思い切った内容を書こうと考えたのではないでしょうか。

しかし、行政側の人間が自分たちは正義だと主張することは、驕りのようにも感じるのは確かです。悪が不正受給であれば、正義はそれを取りしまる行政だと言われれば納得なのですが、強い口調や姿勢・言動には、違和感を感じる人も多いでしょう。

ここまで、強気な言葉を背負うことになった理由は?

先ほど書いた通り、生活保護なめんなジャンパーは2007年の事件をきっかけに制作されたものです。

しかし、2007年の切り付け事件以降も、数々の不正受給者との闘いがあったのかもしれませんし、厚生労働省の調査でも不正受給者が増え続けているのが現状です。

また、生活保護制度を悪用する非社会的組織の動きもあるようで、

彼らの日常は我々が想像するよりも”闘い”なのではないでしょうか。

また、彼らのエンブレムをみますと、悪印の上にSHATと書いてあることから、悪を締め出す(SHUT OUT)と、SAT(特殊強襲部隊)や、S.W.A.T(Special Weapons And Tactics(特殊火器戦術部隊))などの略称(アクロニム)から考えたのではないでしょうか?

S=Seikatsu

H=Hogo

A=And

T=Tactics

SHAT=生活保護戦術部隊 といった意味合いだと思われます。

こういったところも彼らの日常が闘いであり、強気な姿勢を見せるためにこういった英文を背負うことになったのではないかと考えられます。

確かに、今回問題となった”生活保護なめんなジャンパー”の強気な文言が、本当に必要があって受給している人を威嚇するようなことになっていたのかもしれませんが、行政の姿勢を示す(不正は許さない)という1点においては、方法こそ問題があったものの、主張している内容については問題があると私は思いません。

ただ、正当に受給している人の自立支援を行うという立場の人間であるはずが、訪問時に着用するべきではなかったでしょう。

それは、生活保護なめんなジャンパーには不正受給者に向けた言葉ばかり書かれており、前提条件が”正当な受給者”を対象としている”自立支援”とは、相反する部分があるからです。

そして今回の1番の考えるべき問題は

彼らがなぜ今回のような方法をとったのか。

だと思います。

この原因を知り、いま彼らが行っている方法が正しくないのであれば、次の一手を如何にするべきか。

それを議論すべきではないでしょうか。

ひとつのニュースでも様々な側面があり、行動には必ず理由があるものです。

その理由を知ることもせず、ただ批判的なコメントをすることは私はしたくないですし、今回真面目に働いていた人たちの多くが、誹謗中傷の的になることが考えられ、非常に残念な気持ちになりました。

情報は見せ方によって、人への印象操作が可能です。

それをわかったうえで、鵜呑みにするのではなく、

疑問を持ち調べたり立ち止まって考えることが重要なのではないでしょうか。

生活保護なめんな に対する、ネットの反応

生活保護なめんな で調べた際の話題のツイートを掲載させていただきます。

続報が入ったので記事を書いてみました。

【続報】生活保護なめんなジャンパーがやりすぎかもしれない

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